第6章 一般知識 入門〜基本 確実に取りたい

文章理解

確実に取りたい現代文。解き方のコツを身につけます。

📖 このページでわかること

  1. 文章理解は、対策すれば確実に得点できる分野だということ
  2. 出題3形式(空欄補充・文章整序・内容合致/要旨)それぞれの解法手順
  3. 接続語・指示語・対比/言い換えに注目する着眼点
  4. 消去法で「本文に根拠を求める」コツ(例題つき)
文章理解は、覚える量が少ないのに、解き方を知っているかどうかで得点が大きく変わる分野です。コツをつかめば、ここは得点の柱になります。落ち着いて、本文と向き合う練習をしていきましょう。例題もいっしょに解いていきます。

1. 文章理解は「確実に取れる」分野

政治・経済・社会のように覚える知識が多いわけではありません。文章理解はその場で本文を読んで答える問題なので、解き方の型を身につければ、安定して得点できます。一般知識の足切り対策として、ぜひ得点源にしたいテーマです。

大原則:答えはいつも本文の中にある

文章理解は、自分の感想や常識で選ぶのではなく、かならず本文に根拠を求めるのが鉄則です。「なんとなく正しそう」で選ばないことが、最大のコツです。

2. 出題形式は大きく3つ

まず、どんな問われ方をするのかを知っておきましょう。形式ごとに、ねらう「目印」が少しずつ変わります。

形式どんな問題かカギになる目印
空欄補充文中の空欄に、もっとも適切な語や文を入れる空欄前後の接続関係・言い換え
文章整序
(並べ替え)
バラバラの文を、意味が通る順に並べ替える接続語・指示語のつながり
内容合致/要旨本文と合う選択肢を選ぶ/全体の要旨を読み取る本文との一致・不一致、言いすぎ

3. 共通する着眼点(武器)

① 接続語に注目する

接続語は、文と文のつながり方を示す目印です。とくに次の働きを意識しましょう。

接続語働き後ろにくる内容
しかし・だが・ところが逆接前との内容(ここに筆者の主張が来やすい)
だから・したがって・ゆえに順接前を理由とした結論
つまり・要するに・すなわち言い換え・まとめ前の内容の言いかえ(主張が近い)
たとえば例示前の内容の具体例
また・さらに添加前と同じ方向の内容を追加
たとえ話:迷子になったら接続語が道しるべ

長い文章で「いま話がどっちへ向かっているのか」が分からなくなったら、接続語を探しましょう。「しかし」が出たら話が曲がる交差点、「つまり」が出たら筆者の言いたいことが近い目的地——接続語は、文章という道の道しるべです。

② 指示語の中身を確かめる

「これ・それ・その」などの指示語が出てきたら、それが何を指すかを直前にもどって確認します。指示語の中身があいまいなまま読み進めると、選択肢でつまずきます。とくに文章整序では、「指示語があるのに、その内容が前に出ていない文は先頭に来ない」という手がかりになります。

③ 対比と言い換えをつかむ

論説文では、「Aではなく、B」という対比と、同じことを別の言葉で言う言い換えがよく使われます。筆者は、対比で立場をはっきりさせ、言い換えで主張をくり返します。

具体例:対比の言葉に印をつける

「むしろ」「〜に対して」「一方」などが出たら、対比の合図。「AよりB」「BこそA」のような表現は、筆者がBを重く見ているサインです。言い換えがくり返されるところほど、主張の中心と考えてよいでしょう。

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④ 消去法で、本文に根拠のない選択肢を切る

選択肢は、本文に書いてあることだけが正解の候補です。次のようなものは積極的に消しましょう。

4. 例題①(空欄補充)

実際に、ミニ問題で手順を体験してみましょう。空欄に入る接続語を考えます。

練習をくり返せば、コツはだんだんつかめてくる。(  )、最初からうまくいかないからといって、あきらめる必要はない。

解き方:空欄の前は「練習すればコツがつかめる(前向きな内容)」、後ろは「うまくいかなくても、あきらめなくてよい」。前後は逆の向きではなく、前を理由に結論へつなぐ関係です。ここに「しかし」(逆接)を入れると意味がねじれてしまいます。

答えは「だから」

前の内容(練習すればできる)を理由に、後ろの結論(あきらめなくてよい)へつなぐので、入るのは「だから」。逆接の「しかし」を選ばないのがポイントです。接続語の向きを見れば、感覚に頼らず選べます

5. 例題②(文章整序・並べ替え)

次は並べ替えです。ア〜ウを、意味が通る順に並べましょう。

 しかし、それだけでは長続きしない。
 新しい習慣を始めるとき、多くの人はまず強い意志に頼ろうとする。
 そこで大切になるのが、意志に頼らず続けられる「しくみ」づくりである。

解き方:まず先頭にふさわしい文をさがします。アは「しかし」で始まり、前に受ける内容が必要なので先頭にはなりません。ウも「そこで」で受けているため先頭は不自然です。残るが話題を持ち出す文で、先頭にふさわしいと分かります。次にアの「しかし、それだけでは長続きしない」は、イの「意志に頼ろうとする」を受けています。最後にウが「そこで(だから)しくみが大切」と結論づけます。

答えは「イ → ア → ウ」

決め手は接続語と指示語。「しかし」「そこで」「それだけ」が、どの文を受けているかをたどると、自然に順番が決まります。並べ替えは、感覚ではなくつなぎ言葉の指し示す矢印を追うのがコツです。

6. 例題③(内容合致)

最後に、本文と合う選択肢を選ぶ問題です。

読書には、知識を増やす働きがある。しかし、それ以上に大切なのは、他人の考えにふれて、自分の見方を見直すきっかけになることだ。

次のうち、本文に合うものはどれでしょう。

解き方:本文は「しかし、それ以上に大切なのは…」と逆接+強調で、知識よりも「見方を見直すこと」を重く見ています。

答えは「B」

Aは「知識だけ」と言いすぎで、本文の強調点とずれます。Cの「必ず一人で静かに」は、本文に書かれていない付け足しです。Bだけが本文に根拠があります。言いすぎ・付け足しを消去すれば、確実に残ります。

注意:感想で選ばない

「自分はこう思う」「常識的にこうだろう」で答えを選ぶと、ひっかけにかかります。正解の根拠は、いつも本文の中。この姿勢を最後までくずさないでください。

7. 練習のコツ

文章理解は、知識ではなく慣れがものを言います。次の点を意識して練習を重ねましょう。

演習過去問チャレンジ(○×)

Q1.文章理解の問題では、選択肢の正誤は自分の感想ではなく、本文に根拠があるかどうかで判断するのが基本である。

正解は 。文章理解の鉄則は「答えは本文の中にある」。感想や常識で選ばず、本文に根拠を求めます。

Q2.「しかし」という接続語は、前の内容と同じ方向の話が続くことを示す。

正解は ×。「しかし」は逆接で、前の内容とのことがくる目印です。同じ方向でまとめるのは「つまり」などです。

Q3.本文に書かれていない内容を付け加えている選択肢は、消去法で外す候補となる。

正解は 。本文に根拠のない付け足しや、言いすぎ・逆の内容は、消去法で切る対象です。

Q4.文章整序では、指示語が指す内容が前に出ていない文は、先頭には来にくいと判断できる。

正解は 。指示語は前の内容を受けるため、それが前にない文は先頭になりにくい、という手がかりになります。

Q5.「すべて」「必ず」と強く言い切る選択肢は、強い表現であるほど正解になりやすい。

正解は ×。むしろ言いすぎのサインで、本文がそこまで断定していなければ消去の対象です。

Q6.「つまり・要するに」のあとには、前の内容の言いかえやまとめがくることが多い。

正解は 。「つまり」のあとは言いかえ・まとめで、筆者の主張が近いことが多い箇所です。

Q7.「しかし、それ以上に大切なのは〜」という表現があるとき、筆者の主張は「それ以上に」のあとに置かれていることが多い。

正解は 。逆接+強調のあとに、筆者がいちばん言いたいこと(主張)が来やすいです。

暗記一問一答
文章理解の最大の鉄則は?
A. 答えは本文の中にある。感想や常識で選ばない。
主な出題形式3つは?
A. 空欄補充・文章整序(並べ替え)・内容合致/要旨
「しかし」が示す関係は?
A. 逆接。前の内容と逆のことがくる。主張が来やすい。
「だから・したがって」が示す関係は?
A. 順接。前を理由とした結論がくる。
「つまり・要するに」が示す働きは?
A. 前の内容の言いかえ・まとめ。筆者の主張が近い。
指示語を見たら何をする?
A. 何を指すかを直前にもどって確認する。
対比の合図になる言葉は?
A. 「むしろ」「一方」「〜に対して」など。筆者の立場が見える。
消去法で外すべき選択肢は?
A. 本文に根拠がないもの、言いすぎのもの、逆の内容のもの。
文章整序で先頭を決める手がかりは?
A. 接続語・指示語。前を受ける文は先頭になりにくい。
「しかし、それ以上に大切なのは」の後は?
A. 筆者の主張が置かれやすい。

📌 このページのまとめ

  • 文章理解は解き方の型を身につければ確実に得点できる分野
  • 出題形式は空欄補充・文章整序・内容合致/要旨の3つ
  • 接続語(しかし=逆/だから=順/つまり=まとめ)と指示語が道しるべ
  • 対比・言い換えに印をつけ、消去法で言いすぎ・付け足し・逆の選択肢を切る
  • 正解の根拠はいつも本文の中。感想で選ばない